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夏のスイカ男
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【不思議なプチストーリー・26】 〜死ぬほどの望みなんてないはず〜 スイカ男は、塩をかけてもらいたかった。 目にしみるほど、かけてもらいたかった。 塩をかけてもらう、あの快感!を味わいたかった。 浜辺に行けば、塩ぐらいあるだろう、と、スイカ男は思った。 「これだけ暑いのだ。ひからびた砂浜に塩のかたまりぐらいあってもおかしくはない。」と。 砂浜には、塩は落ちていなかった。 スイカ男は、海水浴に来ていた人に、 「塩をかけてくれませんか?」と頼んだ。 海水浴客は、君を食べさせてくれるなら塩をかけよう、と答えた。 スイカ男は、困った。 「食べられると、生きてはいられないじゃないか!」 しかし、塩はかけてもらいたい。 スイカ男は、うずくまり、うんうんと、悩んだ。 悩んでいるスイカ男の後ろ。 海水浴客は、静かに、木製バットを振りかぶった。 |

