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海をながめる海男
【不思議なプチストーリー・18】 〜あの懐かしい日々〜
海男は、海を眺めていた。
海男は、海が好きなのだ。
海男は、あまりに体が大きいので、見下ろした波は、とても小さく見えた。
海男は、泳がない。
泳ぐと津波が起き、島の人々が迷惑するからだ。
海男は以前、自分の起こした津波で、人をおぼれかけさせたことがある。
その時から、海男は泳ぐのをやめた。
今では、その時よりも、さらに体が大きくなっているので、なおさら泳ぐわけにはいかない。
しかし、海男にも、もっと体が小さなころはあった。
普通の人間くらいの大きさのころが。
そのころは、海男も、存分に海で泳いでいた。
存分にバシャバシャと海ではしゃげた。
海男は、その懐かしい、夢のような日々を思い返しながら、今日も海を眺めている。
海男の目には、波は小さく映っている。

