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がんばるイモムシ
【不思議なプチストーリー・7】 〜イモムシとテントウムシと無駄な努力〜
イモムシは、早く蝶になりたかった。
がんばって体を鍛えれば、早く蝶になれるはずだと、イモムシは思った。
それから、イモムシは、毎日走りこみをするようになった。
テントウムシは、友人であるイモムシのそんな噂を聞き、こっそりのぞきに来た。
テントウムシは知っていたのだ。
それが無駄な努力であることを…。
なぜなら、テントウムシ自身、幼虫時代に同じことを思いついて、体を鍛えていたのだ。
にもかかわらず、テントウムシは蝶になれず、テントウムシになったのだ。
「生き物には、生まれついたさだめってヤツがあるんだよ…。」
テントウムシは、葉っぱに隠れてそうつぶやいた。
しかし、テントウムシは、イモムシが蝶になれることを、心の隅で祈った。

